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国立グランド

No3 改修計画案

グランド改修の工事内容について説明します。 一橋大学のグランドは大正15年に竣工された歴史あるグランドです。 このグランドをどう改修していくか。我々は、3つの分野に分けて議論しています。 第一はインフィールドで、例えば槍投げの落下地点は天然芝ですが、 草が大きく成長していて非常に悪い状態となっています。第二は全天候の対象ですが、 跳躍の助走路などに加え、走路をどこまで全天候にするかです。第三は排水溝の問題です。 現状の排水溝は全く機能していないのでこれを契機に全面見直しの必要があります。

まず、第一のインフィールドですが、大学が体育の授業で使っており、 偶々怪我をした学生が出たこともあって、大学側が自ら整備するといっていますので、 これは我々の負担にはならない可能性が高いと思います。どこまで大学が本気で整備してくれるか、 大学の案をまずは見守りたいと思います。

次に第二の全天候型グランドについては、その対象をどこまでとするかによって費用が全く異なります。 以下、現在の外勾配を変更しないことを前提に、A社の見積もりで説明します。 走路全8レーンと助走路3箇所、これが我々の言う「松」仕様です。1.2億円程度で最も高いものです。 次が、走路は内側6レーン(同一材質が6レーンないと公認が取れない)と助走路3箇所。いわゆる「竹」仕様ですが、 9千万円程度です。最後が、直送路外側3レーンと助走路3箇所。これが「梅」仕様で4千万円程度です。 材質によっても差がありますので、現在は、非透水性の強固で安価なものを作ることを要請しています。 なお、電気計時を行うためには、装備をレンタルすれば対応可能ですので、 あらかじめ設置はしない方向で考えています。 いずれにせよ、少なくも10年間程度は維持コストの掛からないグランドを念頭に、 安くても長持ちする仕様で更なる見積価格の引き下げを依頼しており、上記金額は減額できると考えています。

最後に第三の排水溝。全天候型化に伴い排水溝については、全面作り直しという認識です。 走路に非透水性の材質を使うと相当量の水が順調に流れるようにしなければなりません。 排水については国土交通省の基準があるようですので、 それに基づき整備しなければならないと専門業者は言っています。 本件は全天候の問題と切り離して、大学側の負担で整備して欲しいと強く申し入れていますが、 2千万円程度かかる見込みですので結論はまだでていません。排水溝の工事を走路とセットで考えますと、 負担割合の面で話は複雑になってきます。我々は、5年に一度の公認検定費用(1千万円程度)が 相当安くなるので、その資金を活用してはと大学側に申し入れているところです。

一橋陸上競技倶楽部
会長 青木俊樹
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