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国立グランド

No1 グランド改修の背景と経緯

8月29日に年度幹事の皆さんにお集まり頂き、久しぶりの幹事会を開催しました。 開催の趣旨は年度幹事にグランド改修問題について事務局が取り組んでいる現状を説明し、 理解を頂くことでした。 同時に、年度幹事の皆さんには「グランド改修推進委員会」の委員に就任頂いて、共に取り組んでいこうというものでした。

当日、出席された皆さんからいろいろご意見をいただきました。
残念ながら「話が唐突だ。」「事務局の説明不足で事情が飲み込めない。」 「なぜ今多額の寄付金を集めて全天候型グランドを指向するのか。」 「OB会がそこまでやる必要性があるのか、基本的な考え方を聞かせてほしい、」など基本的な質問、意見が多く、 改めて「グランド改修問題」に関して、会員の皆様に対するご説明あるいは意見交換が不足していたことを痛感しています。

500人からの倶楽部ですので様々なご意見・考え方があることは良く分かりますので、 今後さらに議論を続けていきますが、まず会員の皆様に「グランド改修問題」に関して、 全体的な理解をしていただくために、このホームページを使って、今まで事務局で議論してきた内容を説明していきます。

今回は第一回目ということで、まずグランド改修の背景と今までの経緯について説明します。

(1)グランドの公認継続問題

発端はグランドの公認継続問題です。5年に一度の公認には10百万円程度の費用がかかります。 大学側は毎回のように費用負担できない=公認継続は無理=と言ってきましたが、関係者のご尽力もあって、 前回までは何とか公認継続を行うことが出来ました。 次回は2015年10月が期限です。倶楽部会長としてこの問題にどう取り組むか、 私なりにいろいろな選択肢を考えました。何もしないで今まで同様直前に「継続申し入れ」をするのもひとつの方策です。 ただ、それではそのときの倶楽部執行部が大変な思いをします。また、公認継続の保証もありません。 この問題にひとつの方向性を出し、区切りをつけ、関係者皆が苦労をしないで済む方法はないものか、 私の思いを理事会で話し合いました。その結論が「グランド改修検討委員会」で議論しようということでした。

昨年6月の総会で「グランド改修検討委員会」を立ち上げたい旨報告し、本年3月の総会(3.11のため、ペーパー総会)で 「報告書」という形でまとめたものを報告し、会員の皆さん全員に資料をお送りしました。 同時に、「グランド改修推進委員会」で本件を引き継ぎ、実施に向けた議論を始めたいと報告しました。以上が簡単な経緯です。

では何故公認継続は必要なのか。大学側は多額のコストをかけてまでやりたくないと主張しています。 短期的にはそれで問題がないかも知れません。ただ、グランド内の芝生面で体育の授業中に学生が怪我をしたことがあるようで、 大学側はこの面でのメンテナンスの必要性は感じていました(昨年は大学が草刈を実施)。
私たちは長期的に10年、20年の期間で考えると「ほって置けばグランドが荒れる」ことを指摘しました。 そのことが学生の怪我や陸上競技部の衰退に繋がり、オーバーに言えば一橋大学の評判にも繋がりかねないということです。 公認継続を通してメンテナンスをしっかりやってほしい(=公認がないとメンテナンスが疎かになることは目に見えている) と申し入れ、大学側は、理解はしてくれましたが、問題は費用捻出が出来るかどうかです。 それは今から約束は出来ないということでした。

(2)全天候型グラウンド

もうひとつは全天候型の問題です。素人のアスリートには不要だ、もったいないとのご意見が聞かれます。 私も会長就任早々にはそう思いました。学生には贅沢だ・・・との考えです。 しかし、グランドに出かけたり、試合を見たりするうちに「時代は変わった」と認識するにいたりました。 公認試合は全て全天候です。今の現役は、必要に応じ、全天候型グランドを求めて練習しています。 神戸大学の部員は近くの王子陸上競技場を借りて練習しているようです。 現役の皆さんからは、一体感からか、 あまり関係がないかも知れない長距離陣も含めて強いニーズがあります。
陸連勤務の秋和さん(平成10年入学)の話によれば、5年から10年後には 全天候でないと公認は取れないかもしれないとのことです。

以上のことから、思い切って「全天候型グランド」へ切り替え、公認を継続していきたい、 これが私たち執行部の考えです。他方で、契約の当事者は大学ですので、大学とよく協議をし、 大学がその必要性を感じてくれるようにもっていかねばなりません。
多額のお金が必要となるわけですから、どこまでの全天候型にしていくのか、 皆さん方ともよく協議をしながら進めてまいります。多少難し目の高い理想を掲げていくことも大事です。 あまり縮み思考にならないよう留意しながら進めて行きたい、そんな風に考えています。

今回はそもそも論のところを書きました。私の個人的な思いも込められています。 今後議論を深めていきながら、少しでも多くの方にご理解いただき、この事業を共に進めていきたいと考えています。

一橋陸上競技倶楽部
会長 青木俊樹
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