さらば1500m50傑、800m五輪チケット& 俳句
・・・漆山浩一 昭和39(1964)年卒
Athletik Freund 2019年度版で、1500m50傑の最後尾に私の名を見つけた。観戦叶わなかった東京オリンピック1964年の3月に卒業以来、毎号真っ先に見るのが、800mと1500mの50傑表であった。次号からは消えてしまうので、1500m歴代50傑を散布図で振り返ってみた。
57年前の私の記録は、わずか4年で遠藤君に12秒も短縮され3分台に入ったが、彼の記録が3秒短縮されるのに2013年の斎藤君まで46年を要した。しかし、その記録は、3年後の2016年に6秒も風戸君に短縮され、ついに3分50秒の壁を突破した。風戸君がゴールした時、57年前の私との差は秒速x 21秒差=127m、私はまだバテ松のあたりを走っている。2013年のグラウンド改修工事後のタータントラックでの練習効果があらわれたのであろう、2014年以降6年間で50傑に13人も入っているが、国立の新グランドでの記録は1人のみ。次は新グランドでの新記録樹立を期待したい。
なお、私の1500mの記録を更新した遠藤君は、中長距離と400mHの8種目で50傑上位に。棒高跳びでは53年前の青木君がまだ歴代1位を堅持しており、トラック、フィールドともに半世紀前に活躍した多くの競友の記録が、いまだに50傑で健在であることを特記しておきたい。57年前の私の800mは現在41位となっていた。あと1〜2年ぐらいは50傑に残るであろう。
ところで、昨年、私の競技人生にとっての吉事があった。なんと2020東京オリンピックの800m決勝観戦チケットが当たったのである。100m、水泳、サッカーなど15競技の決勝を申し込んで、唯一当たったのが、わが800mの決勝日。200m決勝もあり、サニブラウン選手を見られるかもしれない。コロナの影響で2021年に延期され、ソーシャルディスタンスの可能性もあり、先行きは不透明だが、その間、夢は見続けられる。
ここで、往時の土のグラウンドを懐かしんでの俳句
・スパイクの 土をぬぐふや 夏の草
・周回の 第三コーナー 涼気快
昨年から今年
・胸の差の ゴール見つむる 梅雨晴れ間 (日本選手権大会)
・五月晴れ 当たっちもうた 五輪券 (陽暦の6月)
・端居(はしい)して 古傷の日々 彷徨(さまよ)へり (関東インカレ800mでスパイクされた脛の古傷を詠む)
同好の諸兄、陸上競技にかかる俳句や川柳を詠んでみませんか。
近況報告:三密の外国人向け日本語教室でのボランティア授業をやめ、自宅でのONLINE授業に切り替え、3月から蟄居生活を送っていた外国人生徒へのリモート授業を開始した。インド、スコットランド、中国雲南省、それぞれの国の最近の話題で盛り上がり、パソコン保存の写真や動画を共有化で閲覧しチャットもできるので楽しい。
・髭剃りて オンライン待つ 酷暑かな
参考資料
1.2012年の投稿記事
85年間の800mの6人のゴールは…
2.1500m世界・日本記録
男子世界記録 ヒシャム・エルゲレージ(モロッコ) 3'26"00 (1998)
日本記録 小林史和 3'37"42 (2004)
女子世界記録 ゲンセべ・ディババ(エチオピア) 3'50"07 (2015)
日本記録 田中希実 4'05"27 (2020)
3.その他のトラック、フィールド世界記録・日本記録
エンタメデータ&ランキング 陸上競技
(2020年9月17日受信)