「東大戦報告」・・・庄子 将(中長距離パート・チーフ)
9月8日(土)東京大学駒場キャンパスグラウンドにて一橋大学・東京大学対校陸上競技大会が
開催された。30℃を超える厳しい天候の中での試合となった。今年は勝機が見える状態で臨んだが、
結果的に昨年より点差を広げられ勝利を逃す結果となった。
トラックでは一橋35点、東大27点と8点勝ち越すことができた。100m、400mの短距離種目では
どちらも相手のエースには屈したものの、櫻井(4)や児玉(2)・鈴木(2)などの下級生が踏ん張り、
どちらの種目も2,3,4位を取って点数を稼いだ。110mHでは厳しい戦いが予想されていたが、
この種目で今年関東インカレに出場した上田(4)の奮闘と相手のアクシデントにより勝ち越しに成功した。
ここ数年大量得点している1500mでは層の薄さから3番手の力が1歩及ばず、6位となってしまったが、
主力である石井(3)と辻村(3)が1位2位を死守しこの種目でも東大を上回った。5000mでは東大のエースが
故障により不出場となったものの、一橋も故障者の影響で1500mに出場した石井(3)を5000mにも出場させるという
苦しい形となってしまった。昨年優勝している新庄(4)が意地を見せ1位を取ったものの、2位以下は独占されてしまった。
4×100mRでは41秒台に迫る記録で勝利したが、4×400mRでは櫻井(4)や三宅・鈴木(2)に多種目出場の疲れが見え、
力の差を見せつけられた。
フィールド種目は一橋10点、東大30点と前予想よりも大きく差をつけられる厳しい結果となった。
投擲・跳躍の種目で1,2位を独占され、砲丸投とやり投ではスコンク負けを喫した。
走高跳や走幅跳では僅差で2位を逃すなど、詰めが甘いシーンも目立った。特に投擲種目であるが、
昨年までフィールド種目を支えていた重光先輩の穴を埋めることができず、上記のような結果となってしまった。
このような結果を生んだのは、フィールドパートの人員不足が一番の要因であることは間違いない。
短距離パートの櫻井(4)や上田(4)、河村(3)が多種目出場するなど、苦しいチーム事情が浮き彫りとなった。
来年の展望であるが、短距離種目だけでなく投擲種目でもチームを支え続けた櫻井(4)や上田(4)が抜け、
更に人数的に厳しくなる。来年の勝利を目指すうえでは、新入生に期待するよりも、
今いる部員で投擲種目に取り組まなければならない。短距離種目は児玉(2)や鈴木(2)はもちろんであるが、
100mに出場した山上(1)、4×400mRの1走を務めた照井(1)など、高校時代に成績を残している1年生も
来年の中心選手となってほしい。櫻井(4)の抜けた穴は決して小さくないが、彼らなら埋めてくれるはずである。
跳躍種目は佐野(3)、永井(1)の2人が今年の主力であったが、更なる成長を期待したいしたい。
また3番手の発掘も重要である。矢野(1)や松山(2)ら短距離パートの人間が務めることになるであろう。
中長距離種目は5000m2連覇の新庄(4)が抜けるが、中距離選手は全員残るので、
来年が間違いなく全盛期となるであろう。16分30秒を突破した勢いのある1年生にも期待したい。