「4大学戦を振り返って」・・・南茂 廉太郎(内務・投擲3年) |
2012年4月7日、大井陸上競技場で行われた第22回四大戦では、
見事6年ぶりの男子総合優勝を果たした。ここでは、この大会について振り返って行く。
*記録の詳細は、 四大戦結果速報(現役ページ) を参照してください。
まずは今大会最初の競技となった4×100mリレー。 出場選手は河内(3)、高崎(2)、松山(2)、櫻井(4)の4名。 主力の児玉(2)を怪我で欠くなど、厳しい戦いが予想された。 レース展開は河内、高崎の1,2走では他三大学に先行を許したが、 3走の松山が東京外大の選手を逆転し、4走の櫻井がそのまま逃げ切り、 44秒10で3位を確保、4点を獲得した。 続いては男子砲丸投。出場選手は南茂(3)、 櫻井の2名。南茂は1投目こそは9m39と低調であったが、 投擲を重ねるごとに記録を伸ばし、5投目で10m44の自己ベストを記録し、 1位で8点を獲得。櫻井は5投目までは3位の東京外大の選手にリードを許すものの、 最終投擲の6投目で自己ベストの8m90を記録して見事に逆転し、3位となり6点を獲得した。 また、砲丸投と同時間帯で行われた走高跳では、 佐野(3)、望月(4)の2名が出場した。 望月は本来の調子とは程遠く、1m45の7位で2点を獲得。 佐野は自己ベストに並ぶ1m65を記録し、 試技回数の少なさで成蹊大の選手に勝り3位、6点を獲得した。 走高跳の競技時間中に行われた1500mには新主将石井(3)、 斉藤(4)の2名が出場した。レース展開は、石井、斉藤、 東京外大、学習院の選手の4人がトップ集団となり最後の1周を迎えた。 ラスト100mでまずは斉藤が抜け出し独走し、 4分03秒57で1位。そして石井が最後の80mでタイムでは格上の二人を 僅差で逆転し4分04秒43のセカンドベストで2位。 見事スコンクを達成して15点を獲得した。 新主将の石井の快走がチームに大きな勢いをもたらした。 次の400mは三宅(2)、鈴木(2)と、 フレッシュな顔ぶれとなった。鈴木はこのレースで対校戦初出場を果たした。 レース展開は三宅、成蹊、学習院大の3名の1位集団、 鈴木、東京外大、成蹊大の3名の4位集団となり最後の直線を迎えた。 1位集団では三宅が前二人を逆転し、50秒59の自己ベストで1位、 8点を獲得した。4位集団では、鈴木が底力を発揮して、 51秒79で4位を死守して5点を獲得し、初対校の重責を果たした。 次の円盤投には南茂、櫻井の2名が出場した。櫻井は実力通りの投擲で 30m13を記録し1位、8点を獲得した。南茂は25m41と実力を発揮できなかったが 2位を確保し7点を獲得。見事スコンクを達成した。 100mには高崎、河内の2名が出場した。高崎は追い風参考ながらも 11秒42の大学ベストで5位を獲得、4点を獲得した。 河内も追い風参考ながらも11秒78の自己ベストで7位、2点を獲得した。 走幅跳には佐野、松山が出場した。松山は6位の選手には7cm差で勝ったが、 4位の選手には2cm差、3位の選手には4cm差で負け、惜しくも5位となり、 4点を獲得した。佐野は5回目まではトップであったが、 6回目の跳躍で成蹊の選手に逆転され、6m46で2位に終わり、7点を獲得した。 次の5000mには庄子(3)、石井の2名が出場した。 石井はこの日1500mに続く出場、庄子は怪我の負った状態での出場となった。 レースは、学習院大の2選手が独走し、続いて石井、成蹊大、東京外大の3選手が3位集団、 そして庄子、成蹊の選手が6位集団を形成しつつレースが進んでいった。そしてレース終盤、 石井が東京外大の選手との壮絶なデッドヒートを制し、15分52秒38で3位となり、 6点を獲得。庄子は怪我を負いながらも格下の成蹊大の選手に力の差を見せつけ、 16分44秒19で6位となり、3点を獲得した。石井、庄子の万全の状態ではないなかで 最大限の力を発揮したレースであった。 やり投には南茂、佐野の2名が出場した。二人とも専門種目外の出場であり、 苦戦が予想された通りに、南茂が28m32で7位、佐野は29m70で6位に終わり、 二人で5点を獲得するにとどまった。 そして、残り4×400mリレーの1種目のみを残した時点で、 一橋大学100点、学習院大学103点と3点差の2位であった。 4×400mリレーで学習院大より1つでも順位が上ならば、 優勝種目数により優勝が決まるという状況で最後の種目を迎えた。 4×400mリレーには鈴木、櫻井、三宅、斉藤の4名が出場した。 レースは2走目まで成蹊大との熾烈なトップ争いが繰り広げられた。 そして、3走目の三宅が見事にトップ争いを制してリードを広げ、 斉藤がそのリードを守り見事1位でフィニッシュし、 タイムは大会新記録の3分20秒83だった。 このレースにより総合得点でも学習院大を逆転し、6年振りの男子総合優勝を果たした。 今大会は優勝することが出来たものの、様々な課題が浮き彫りになった試合でもあった。 まずは怪我人の多さ。もし皆がベストコンディションで試合に臨めていればもっと 楽に勝利することができたはずである。そして、弱点となる種目が存在することも改善しなければならない。 特に今大会では走高跳、やり投での得点の取りこぼしが目立った。 9月の東大戦に勝利するためにも、先に挙げた弱点を克服することが今後の我々の課題となってくるであろう。 |