45年振りの沖縄合宿・・・・・幹事長 池田 隆弘(昭和40年入学)
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1967(昭和42)年の第1回の沖縄合宿以来、途中中断があったものの、3-4年毎に継続実施し、
今年は、12回目の合宿であった。
毎回OB1-2名が同行(水野晴夫副会長が8回)しており、今回は、時間的余裕のある私に、
青木会長より指示があり行く事になった。
45年もの永く続いているのは、初回当時強力に推進、援助されたOBの方々の思いが、
その後も変わらずOB会に引き継がれていることと、学生側の強い要望の相乗効果による。
初回と今回を外形から比較すると
| 1967年 | 2012年 |
沖縄滞在日数 | 11泊12日 | 6泊7日 |
所要時間(往) | 神戸→泊港 46時間 | 羽田→那覇 2時間50分 |
所要時間(復) | 泊港→神戸 77時間 | 那覇→羽田 2時間10分 |
参加人員 | 38人(全部員) | 一橋19人(1,2年生)津田5人 |
使用グランド | 琉大グランド(首里) | 黄金森競技場(南風原町) |
練習形態 | 琉大と合同練習、記録会(沖縄3大学,実業団) | 琉大と合同練習 |
宿泊場所 | 琉大柔道場 | ゲストハウスゆんたく、青年会館 |
費用(総額) | 56万円 | 141万円 |
費用(1人当り) | 1.5万円 | 5.9万円 |
OB補助 | 有志寄付 52万円 | 特別会計 47.5万円 |
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半世紀近く経てば、状況が違うのは当たり前であるが、琉大との交渉・連絡、各種手配は、
全て現役が実施した。OBサイドからは、日数について前回(4泊5日)より出来るだけ長くすること、
早い時期から琉大と連絡をとることをアドバイスした程度で、沖縄滞在中、私自身は、邪魔にならないよう、
全く影として行動を共にした。
沖縄で合宿する意義(目的)は、
- (1)暖かい土地(昼間気温20-25度)での練習が可能で、冬季練習が充実し、より早期のシーズン入りが期待できる。
- (2)琉大との合同練習は、東大戦・三商大戦等の対抗戦と違った意味の交流ができる。
- (3)沖縄(歴史・文化・自然)を知ること、「沖縄のこころ」に触れることができる。現在は関心が少ないにしても、今回の経験を経て、今後、何かにつけて(TV、新聞、小説、映画、音楽等々で)「沖縄」に触れるたびに、関心・知識は増すことになる。
45年前2年生として、参加した私は、唯、3,4年の指示のままについて行くだけで、
何の知識もなかった。しかし、あの青い海、鉄条網の中の手入れされた芝生、白い建物、青空に翻る星条旗、
広大な基地、泥道の反対側のくすんだ沖縄の街、慰霊塔の並んだ魔文仁の丘、の対比を見て以来、
関心を持つようになった。しかし、第2次大戦の悲惨な地上戦を経験し、
本土から分離された「沖縄の人の心」をどれだけ理解しているかというと、
沖縄本土「復帰」40周年になる今になっても、自分自身考えることが多い。
初めて沖縄合宿に送り出してくださった先輩方の思いは、この3番目に意義があったのではと、
一昨年来の沖縄を巡るいろいろな問題を考えると、特にそう思う。
今回参加した学生の皆さんも、この先輩方の思いは、引き継いでいってくれると思う。
しかし、戦争の跡は、沖縄の街の整備・発展で直接的に感じることは少なくなった。また学生自身が、
終戦直後の生活を知らないから尚更難しい時代になった。
琉大陸上部も、現在の部員の出身地は、半分が、沖縄県外であり、
「沖縄の人の心」に触れる機会・時間は、少ない。反面、両大部員で、同じ高校出身とか、
出身高校が、同県で近くだとかいうことが、合宿中判明した。琉大も普通の国立大学の一つであり、
ある意味、本土並みと言える。
今回、琉大施設(グランド、宿泊)を利用する機会がなかったのは、合宿所の使用が、
学外者には許可が難しいという面もあったが、先ず、グランドの土質が悪く、
雨が降ると水はけが悪く使えない(沖縄は、この時期雨が多い。当初1日予定していたが使用せず)ことが、
大きな理由であった。
県内には、全天候の陸上競技場が、数多く整備されているので(琉大も週何回かは、外部の競技場を利用している)、
この利用を計画段階から考えた方が良いであろう。
(29日の練習場アラハビーチ隣接の北谷グランドでは、中日ドラゴンズがキャンプ中、
3月には、日大、同朋大、陸上部が合宿予定とのこと)
練習状況、琉大との交流の様子は、学生からの報告を待ちたい。
短距離陣は、オリンピックを目指す大内恵吏也氏(26才、100m10秒41、200m21秒10)の指導を全日受けた。
国立にも時々練習に来られており、沖縄は、本人の練習を兼ねてのものでもあったが、
学生には、練習内容・精神面で大きな刺激にも勉強にもなったと思う。
お礼申し上げます。
合宿の成果について、大いに期待したい。
追記:私は、2/28夕刻〜3/3昼までの滞在(4泊5日)。午前、午後1日2回短時間(1時間半ほど)といっても、
3日連続体を動かすことは、学生の時以来、40数年ぶりで、帰京後、1週間経っても膝が痛い。疲れた。
(2/29:北谷陸上競技場で単独練習、3/1は長距離、3/2は短距離陣に混じって練習)
(3月11日 受信)
>>>> 2012沖縄合宿写真 をご覧ください。
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