No.15 グランド改修完成記念試合への出席御礼と今後の課題
7月12日、台風一過の快晴の下、全天候型グランド完成の“こけら落とし”競技会を、伝統ある三大学対抗戦で迎えることが出来ました。大変多くの関係者の方にお集まり頂き、賑やかに開催できましたことを当倶楽部会員の皆様にご報告いたします(試合結果は現役HPをご覧下さい)。
2010年6月の倶楽部総会で「グランド改修検討委員会設置」を決定してから丸5年、90年の歴史を有する当倶楽部にとってかつてない一大事業でした。この間、関係者の間で様々な議論が交わされましたが、最終的には団結力を発揮し、会員の皆様のご理解・ご協力によって予定通り完成を見ることが出来ました。ご協力有り難うございました。
国立グランドで39年ぶりに開催された対抗戦には、選手200名強、OB約100名、大会関係者約50名、計凡そ350名が参加しました。我々の時代には考えられない大勢の参加者が集う様は実に圧巻でした。また、来賓には89歳になられた丸山吉五郎名誉会員(法政大学名誉教授、元コーチ)をお迎えし、アナウンスにはこの道のベテラン小松邦江さん(東京陸協理事、東京教育大学OB)に担当して頂くなど「こけら落しの大会」を大いに盛り上げて頂きました。
神戸大学OB会からの提案で、グランド脇において「記念植樹」が行われました。両校からのお祝いの申し出でしたが、一橋も加わった「3校の絆」の証として、ソヨゴ(モチノキ科の常緑樹)を3本植えることにしました。3年ごとに開催される国立での大会で、ソヨゴの成長を見る楽しみが増えたように思われます。
試合終了後、立川グランドホテルで行われた懇親会には、いつもより多くのOBが参加していました。現役学生が200名強、OBは大阪市大が最も多く20名弱、一橋が15名、神戸が10名弱、総勢250名近くが参加していました。乾杯の音頭を取って頂きました昭和31年卒の大島和郎さんは、何と卒業以来58年ぶりに大阪市大の泉裕さんと再会、部室奥から探し出した当時の手紙を元に昔話を懐かしくされていました。国立グランドの生まれ変わりの状況を見たいと思って来られた他校の先輩も多数おられました。現役主体の懇親会ですが、今回ばかりはOBの方も大変盛り上がっていました。
一橋陸上競技倶楽部の多くの会員の皆様はもとより、神戸・大阪両校の皆さんからも「改修してよかった」、「素晴らしいグランドだ」、「本当に立派になった」、「緑と赤のコントラストが映える」といったお褒めの言葉を頂きました。5年に亘って本事業に取り組んできた者として、皆さんに積極的に評価して頂き、喜んでもらえて何よりと思っております。
次の課題は、グランドのメンテナンスをきちんと行い長持ちさせるよう利用者を指導していくこと、そしてもう一つの大きな課題は強いクラブにすること、この2点です。中でも「器に相応しい中身にすること」が求められています。強くなればOBの皆さんからの会費徴収率も向上してくると思います。三大学対抗戦での勝利はもとより、東大戦での勝利、箱根予選会での好成績等、ボート部に負けない実績をどう残していくかです。難しい課題ですが様々な改善策を講じて強化していきたいと考えています。皆さん方からもアイデアを是非ご提案ください。
2014年7月16日 一橋陸上競技倶楽部 会長 青木俊樹