部員数2倍校に対するハンディキャップ試算

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 過去95年間の東大戦の通算勝率は16試合/85試合=19%。相手が総合大学で部員数が2倍であれば、一橋に逸材がそろっているか、相手が不調である時にしか勝てないとだれもが思い込んでいる。しかしながら、全試合平均得点比率は63点/1試合143点=44%と通算勝率よりはるかに高い。

 部員数が、倍半分異なるのに、勝敗数値のみを試合結果として素直に受けいれていいのだろうか。わが校の得点結果にハンディキャップを織り込んで、鍛錬により目標値を乗り越えた達成率も評価しておくべきではないか、との疑問が60年間消えなかった。

以下の前提でハンディキャップ数値を試算した。
(1)両校の直近HPから一橋35〜39人、東大76〜84人前後から、男子部員数は一橋40人、東大80人
(2)両校とも入部1年生の戦力を1とし、1年経過で戦力が1づつアップし、4年生は戦力4とする。
(3)1試合12競技、両校得点合計112とし、各校3位まで (リレーは1位のみ)の得点総取り戦力を比較。
(4)交代要員戦力として1競技1人加える。(一橋1年生、東大3年生)

一橋

東大

備考

部員数

40

80

試合両校引分け得点

56

56

112

 

ハンディキャップ=1試合得点総取り戦力比較

108

153

261

参照⇒ハンディキャップ算出表(別ウィンドウで開きます)

41.4%

58.6%

100%

1

1.4

2倍ではなく

ハンディキャップ補正後の均衡得点(A)

46.4

65.6

112


12競技、総得点112の試合がほぼ定着した1984年(昭和62年)から2023年(令和5年)の直近39試合についてハンディキャップ補正後の達成率を分析した 。

一橋

東大

備考

直近39試合平均得点(B)

46.2

65.8

112

直近39試合得点率)

41.3%

58.7%

100%

直近39試合勝敗

3

35

38

引分け一試合有り

ハンディキャップ補正後の達成率(B/A)

99.6%

100.2%


 設定した前提条件下では、39試合通算で人数ハンディキャップ補正後で両校ほぼ互角であると試算した。ハンディキャップ補正後の39試合の勝率は、17勝21敗(除く引き分け試合1)。得点差が近差の場合、勝敗率は開くので、補正後達成率で評価すべきと考える。

 4年生の戦力評価を1年生の何倍とするかによって均衡点は上下するが、4年生も1年生も得点戦力が同じ1で交替戦力を考慮しなければ、部員数大小によるハンディキャップはなくなり、東大の部員数が何倍になっても均衡点は56に戻り、得点結果は言い訳なしの絶対勝敗となる。三商大戦は、各校間の4年生の戦力に差をつけなければ納得のいく結果が得られない経過だったので中断した。

  注記

1. 一橋は、現状12競技中リレーを除く10競技に毎年10人(トラック5人、フィールド5人)入部、4年生を含む総部員数は常時40人。東大は毎年その2倍の20人入部、部員総数は2倍の80人とする

2. 競技ごとの4年生の戦力を1年生の何倍とみるかが本分析のキーとなるが、トラックではタイムの短い走者が、フィールドでは距離の長い競技者の戦力が勝り、競技ごとに戦力差をつけることは難しい。競技間で同じ順位間では得点戦力差をつけず同じとした。

3.1競技の3位まで、交替戦力を含む総取りの戦力は、4+3+2+1=10、東大は人数構成より4+4+3+3=14とする。これに2リレー補正値(1位まで)を加えた全12競技得点総取り戦力合計値を、ハンディキャプ算出に適用。

4.リレーの1位得点戦力は、100m、400m走者合計戦力比率(10:16)により、一橋4、東大6.4とする。

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引き分け試合はハンディキャップ補正後で勝利となるので。

参照:
ハンディキャップ算出表
東大戦得点表:過去の東大戦すべての勝敗と得点表、またハンディキャップ適用後の結果