「念願のヨーロッパツーリングの旅」
・・・幾石 純(1967年入学)
さる2015年7月1日から3週間ほどヨーロッパ(内オートバイツーリングは一週間)に行ってきました。
ミュンヘンのBMWバイクディーラーで新型BMWのボクサーツインのRSをレンタバイクしシュッツトガルト市の白バイキャプテンのフーバー氏を先導に頼み合計4台(内2台は奥様とのタンデムツーリング)で,北イタリアのボルツアーノを起点として北イタリアチロル地方を回る旅で一日300kmから400kmを走るものです。
山岳道路、田舎県道、高速道路を走り標高2000m以上の峠を何回も越え、体力的にも、技術的にも、平均年齢65歳以上のバイク乗りにとり、かなりのハードな道のりでしたたが、やはり好きこそものの上手なれで合計2000km近くの距離を走破。昔の苦しいトレーニングを思い出し出し、フルマラソンなどとまた違う大変さでしたが、緊張感のあるツーリングでした。
その中で気付いたことは、ドイツアウトバーンは速度制限区域が多く高速道路上の速度制限表示した標識には全て速度監視カメラが据え付けられ、120km制限で150kmを出すとほぼキャッチされること、村の入り口にも監視カメラがあり、場合によっては後ろから撮られること、などなどメリハリをつけない漫然運転は危険であることをフーバー氏に教えられました。今回のレンタバイクには対物保険が義務でしたがなんと最大100億円までとのこと、事故に巻き込まれた第三者の損害賠償請求で過去その程度の額の事例があったとのことでさすがヨーロッパと思いました。
またオーストリア・イタリア国境のトンネルには扉がつけられ11月くらいから閉扉され翌年5月ごろまで通行不能になること、そのため6月7月8月の北イタリアには隣国のみならずロシア、北欧、東欧からも大遠征を企てる我々と同じ年代の人種が集まり、鉄の馬(オートバイ)の合流という壮観です。
宿は高地の農家でしたが、イタリアとはいえ言葉は完全にドイツ語で、これは第二世界大戦までオーストリアの一部だったとの由。
街の標識もドイツ語・イタリア語の二言語表示で、標識が完全にイタリア語だけになるとドイツ語は通じなくなるとのことで、ヨーロッパは狭いとの印象を強く受けました。イタリー人というよりはオーストリア人という感じのご家族でした。
体力、財力、説得力が続く条件で、ヨーロッパ大遠征をまた考える日々です。
you tube に標高2700mのステルビオ峠をオートバイで目指す映像がありますので(私が撮ったものではありません)ご興味のある方はどうぞ。
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Stelvio Pass on a BMW S1000Rs - 長さ: 23:47。 作者: RoyalJordanian 視聴回数 143,453 回
(9月3日受信)