「卒業して一年」 ・・浅井 隆太郎(2009年入学)


浅井さん 2009年入学の浅井です。大学在学中は5000mを中心に中長距離種目に取り組み、副将も務めさせて頂きました。その際は、OB・OGの皆さんより多くのご支援を賜ったことで、競技面でも運営面でも、多くのことを学びながら充実した陸上競技生活を送ることができました。この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。

<近況報告>
さて、昨年大学を卒業し社会人になってからもうすぐ1年が経とうとしておりますが、言うまでもなくこの1年間は非常に変化に富んだ時間でした。日々の生活リズムはもちろん、生まれて初めて実家を離れて生活を始めたこと、仕事を通して毎日のように知らないことと出くわすこと等、刺激的でありながらも、変化についていけず辛い時期もありました。そんな中でも変わらなかったもの、それは陸上部の同期、先輩方、後輩たちとの関係です。特に同期とは今でも休みの日になると一緒に大学の部活の練習や試合に顔を出したり、飲みに行ったりします。そのときに、仕事の話から他愛の無い話まで、ほとんど遠慮なく共有できる相手がいることは、自分にとって非常に大きな財産になっていると感じられます。正直、私の同期は、現役時代は衝突も多く仲が良いとは言えませんでしたが、それはそれぞれが陸上部全体のことや個々の競技力向上について一生懸命考え、お互いが納得出来るよう意見をぶつけ合ったことで、遠慮する必要のない関係になれたことの裏返しでもあると考えています。(少しきれいに解釈しすぎかもしれませんが)
そうやって、ときには意見を戦わせ、ときには協力し合い、ときには潰れるまで飲み、楽しい時間も辛い時間も共に過ごしてきたことで、卒業後も途切れない関係性を築けたのだと思います。

<現役部員のみなさんへ>
上記の私の経験を踏まえて述べさせていただくと、陸上部で過ごす時間は決して楽しいことばかりでなく、辛いことや苦しいことも多くあると思います。特に、陸上という個人競技においては、他のチームスポーツと比べると考え方や目標が違う人が同じ部活の中に混在し、それによる人間関係の軋轢に悩むことも多々あると思います。だからこそ、自分の考えや意見をしっかり持って、ときには納得できるまで議論することが大事なのだと思います。大学のサークルや部活は、世代や境遇が近い人が多く、似たような考え方が集まりがちですが、社会に出れば様々なバックグラウンドを持った人だらけで、考え方が違うのが当たり前の世界になります。そういう意味では、積極的に議論し合い、どうすれば相手に納得してもらえるか、どこで譲歩すべきかということを考えることは社会に出て非常に役立つ思いますし、相手のことをよく知るきっかけにもなるので、結果的に部員同士のつながりもより強固になるのだと思います。
少し説教じみてしまいましたが、とにかく皆さんには競技面でも運営面でも全力で取り組み、後悔のない陸上競技生活を送ってほしいと思います。また、今年は対校戦のOPにも出場しようと考えており、練習にも時間を見つけて参加させて頂こう思っていますので、引き続きよろしくお願いします。

写真は、 昨年(2013年)卒業旅行で石川県に行ったときのもので、 前列左から、浅井隆太郎、新庄洋人、そして 後列左から、櫻井綾人、上田瑛久、庄司頼太の5名です。

(2月1日受信)