「全国高校駅伝 2013」
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岩瀬 浩一(1966年入学)
今年の高校駅伝は最後4校によるトラック勝負を制した山梨学院大付属が初優勝したが、かつて見たことがない手に汗握る名勝負となった。
それにしても今年の1年生はすごい。特に3区で世羅の留学生カマイシにただ一人食らいつき日本人一位となった羽生(八千代松陰)、アンカーで15秒差を一気に追いつき、ラスト勝負で一歩及ばなかったとはいえすばらしい切れを見せた鬼塚(大牟田)の力はすでに高校のトップクラスだ。
その他2区で区間2位の小林(山梨学院付)や健闘した3区松尾(秋 田工)、4区新迫・7区中島(世羅)、同山村(小林)など例年に 比べ高いポテンシャルを持った選手が驚くほど多い。さらにこの駅伝に出なかった選手の中にも彼らに勝るとも劣らぬ強い選手が何人もおり、陸上長距離界にとって黄金世代になる予感がする。
かって世界で活躍した瀬古、中山、宗兄弟、谷口らを輩出した長距離・マラソンの黄金時代が去って久しい。
2020年の東京オリンピックに間に合うかどうかは別にして、彼らが再び日本の長距離・マラソン界を世界レベルに引き上げてくれることを期待してやまない。
(12月24日受信)