「一橋陸上競技倶楽部 ロンドン支部」
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松田 準(1989年入学)
1989年入学の松田と申します。現役時代は砲丸投・円盤投が専門でした。
このコーナーで、英国に縁のある陸上部員の多いことに気が付きました。駐在、留学の方のみならず、
出張や旅行に行かれた方も含めれば、相当な数になるはずです。
かくいう私も2008年からロンドンに駐在し、今年の春、東京へ戻ってきたところです。
2年ほど前、ちょうど調さん(1995年入学)の投稿が載った後にロンドン如水会がありましたのでお誘いして会ったところ、まだ陸上部の人がいるとのこと。中野さん(1981年入学)はご駐在を終え帰国されるところで残念ながらすれ違いになってしまいましたが、調さんに加え、富田さん・庄村さん(共に2003年入学)と4人で飲むようになりました。場所はいつも富田さんに選んでもらったパブ。更に竹石さん(2003年入学)もロンドンへ研修に来られたので、一時、同期の中長パート3人全員がロンドンに揃いました。翌年には留学に来られたマネージャーの丸井さん(2007年入学)も参加されました。
ロンドン如水会には届け出ているだけで150名以上の会員がいますから、陸上部に限ったとしてもこのくらいの人数がいておかしくはありません。ただ、庄村さんが同じビルの3フロア下で働いているのを知ったときは驚きました。
英国では陸上競技は比較的ポピュラーなようで、現地スタッフに「陸上をやっていた」というと興味を示してくれる人も
います。でも、日本人駐在員の間で話題になるのは、まずは日英比較ネタ、
次に子どもの学校や店・病院といった生活に密着したこと。如水会の会合へ行けば学生時代を懐かしんだりもしますが、
陸上で心底盛り上がれるのはここだけです。折しも2012年はロンドンオリンピックの年、
現役の頃から最新の動向まで話は尽きず、いつも気が付くと終電近くまで飲んでいました。
私には変化がもうひとつ。それまでは週末にジョギングを楽しむだけでしたが、陸上競技を見たいと思うようになり、ダイヤモンドリーグにも行きました。日本では(少なくとも私のイメージでは)大きな大会でも淡々と進みますが、ダイヤモンドリーグは演出も洗練されており、正にエンターテイメント。各競技の前には注目の選手が紹介され、その人は礼儀正しく、時には笑顔で応える。そしてすぐ集中し、高いレベルで競う。堂々と自信をもって取り組み、かつ衆目を集める場所で結果を出すというプロの姿を楽しみ、また大いに刺激を受けました。
この一橋陸上競技倶楽部ロンドン支部ですが、帰国・異動が相次ぎ残念ながら今は富田さん一人となっています。次にロンドンへ行かれる方は、是非支部に参加して、滞在を一層楽しいものにしていただければと思います。
写真@ロンドン・オリンピックの200m準決勝でウセイン・ボルトを紹介しているシーン
写真Aロンドン・オリンピックの陸上競技場全景
(10月29日受信)