「卒業後10年を振り返って」・・・・・・・・・ 片桐 康宏(2000年入学)

片桐さん
一橋大学陸上競技部現役の皆様、そしてOB・OGの先輩方、後輩の皆様、同期のみんな、ご無沙汰しております。2000年入学の片桐康宏と申します。
今回この原稿の依頼を頂いたことがきっかけで、来年2014年4月で卒業してからちょうど10年という節目を迎えるんだな、ということを認識しました。皆様への報告も兼ねてこの10年を振り返ってみたいと思います。

まず仕事ですが、国内の製薬会社に入社しMRとして医師を相手に医薬品の営業活動をしています。入社して最初の配属地は青森県で、2004年10月から2011年9月まで20歳代の7年間を過ごしました。実家は神奈川県で大学も東京都でしたので、学生時代2年間一人暮らしをしていたものの、縁もゆかりもない地で仕事をすることには不安はありましたが、同期入社の同僚や先輩に恵まれ体調を崩すこともなく、過ごすことができました。2011年10月からは神奈川県に戻ってきており、川崎市で仕事をしております。陸上競技未経験だった私が、縁あって一橋大学陸上競技部に入部し、4年間心身を鍛錬できたことは、私の社会人生活にとても大きな財産であり、基盤になっていると感じています。それだけでなく「陸上をやっていて本当に良かった!助かった!」と思わされたことがたくさんありました。
営業はとかく人間関係が肝要です。まして地方では人と人のつながりがとても深く、最初はヨソ者扱いされがちでも、一度心を開くと一気に仲良くなるケースが多いです。「陸上やってました!」という話をするだけでもスポーツが好きな方とは仲良くなりやすかったですし、地元のウォーキング大会やマラソン大会に一緒に参加することで関係を深めるきっかけがたくさん作れました。私が陸上をやっていなかったら、そういったチャンスもきっと逃していたでしょうし、それに伴ってビジネスチャンスも逃していたことと思います。タフな心身を鍛えるのみならず、私自身のキャラクター、個性を磨いてくれたのが、学生時代の陸上競技だったと振り返っております。

プライベートですが、青森時代は独身を謳歌しておりましたが、 神奈川に戻ってきてから昨年2012年6月に結婚し、今年2013年7月に長男が産まれました。 片桐さん 生後2か月、絶賛イクメン稼働中です。脇を支えて立たせるとキリッとした表情で足を突っ張るので、将来は有望な陸上選手になってくれるのではないかと親バカな妄想をしております。

最後に陸上競技ですが、先にも書いたように仕事の関連もあり、しばらくの間続けておりました。学生時代は5000m中心でしたが、社会人になってからはマラソンで学生時代の記録(まだ辛うじて20傑に残っている2゜52’21”)を更新したいという目標を持って走っておりました。2007年、記念すべき第1回東京マラソンの参加抽選が当たり、それをモチベーションに青森の雪に埋もれながら冬季の練習を続け、結果2゜47’57”で自己ベストを更新することが出来ました。その後、当時まだ参加記録が厳しかった別府大分毎日マラソンに参加し、2008年は無念の35km関門リタイアでしたが、2009年は2゜43’59”で更に自己ベストを更新しました。(写真:当時現役4年生だった高橋篤史君と一緒に)その後は怪我や環境変化で余裕がないこともあり、大きなレースには出ていませんが、健康増進レベルでランニングは続けております。
国立へはたまに遊びに行く機会があったのですが、部室にはここ5年近く顔を出せていないと思います。是非機会を作って、お邪魔したいと考えています。その際は是非宜しくお願い致します。

(9月30日受信)