「遠方で感じた絆」・・・・・・・・・
石川 宗史(2007年入学)
ご無沙汰しております、2011年卒の石川宗史です。現在愛知県に住んでおり、現役時は中距離を専門種目として活動していました。幹部学年の際には主務を務めさせていただきまして、その際多くの方々にお世話になりました。改めてお礼申し上げます。
さて、私自身は競技から完全に身を引いておりますし、遠方の為、OB・OGの皆さまとお会いする機会がほとんどありません。それでも今回のようなOB・OG会での繋がりはもちろんのこと、名古屋大学の陸上部のOBの方や、他大陸上部OBで名古屋在住の方とも交流をしています。そんな何気ない絆をみつけた体験談を書き、この文章を読んで下さった方々が同じような絆を再確認するきっかけになれば幸いです。
私の現在の交流の話を少しさせていただきます。名古屋で交流している方の一人は、かつての強敵であり、現在の職場の先輩に当たる方です。その方との再会はたまたま職場の廊下ですれ違ったということでしたが、すぐに打ち解け、今では仕事の悩みを打ち明けられる相手になっています。他にも、専門種目は違いましたが、多くの対校戦で顔を合わせた他大学の友人とも交流があります。こちらの方とは勤務地がすぐ近くだったのですが、再会のきっかけは駅で出会うという単なる偶然だったのです。ですが、そんな偶然も陸上部での活動があったからこそ生まれたのとは言うまでもありません。陸上部の活動を通して築いた絆を実感し、在りし日のことを思い出すというのは本当に楽しく、感動すら覚えます。
ここまでで「絆の再確認をしてほしい」などと大袈裟に申し上げましたが、要は昔の友人に一度声を掛けてみてはいかがかということです。大した話ではありません。例えば旅行に行く際、行き先に住んでいた友人に声を掛けてみるなど、言ってしまえば本当に平凡なことです。ただ、皆さんも機会があればぜひ、昔の友人を訪ねてみてください。私のようにそこに住むとなれば尚のこと、楽しく頼りになる方々を我々はたくさん知っていたことに気付くと思います。
また、この文章を読んでいただいている現役部員がいらっしゃれば、是非そういった繋がりを作ってほしいと考えています。決してたくさんの人に話しかけろというわけではありません。例えば競技において本気で戦った人間はそれだけで心の底の方で打ち解けるものではないかと私は考えています。私のように思わぬ助けになったり、数年後にいきなり再会して飲み友達になったりと、本当に何が起こるかわかりませんよ。
さて、せっかく遠方にいるのだから、遠方のOBにしかわからないことを書こうと必死に考えた結果がこのような文章になりました。我ながら文章力の低さと内容の薄さが見え非常にお恥ずかしいですが、少しでも私の言いたいことが伝わり、これからの皆さんの人生に何かを加えるきっかけになれば幸いです。お読みいただきありがとうございました。
(2月19日受信)