「国立陸上グランド」・・・・・・・・・
関田 彰(1973年入学)
クラブのホームページに投稿してみないかとのお誘いを受けて、
あらためて陸上競技との関わりに思いを巡らせることとなりました。
私が陸上競技を始めたのは、高校生になってからです。
高校は大学と同じ国立市にある都立国立高校でした。
普段の練習は校庭で行うのですが、野球部をはじめとした様々なクラブが活動していたため、
思う存分走り回ることは難しい状況でした。
そこで、たまに利用させてもらったのが、一橋のグランドです。
当時どのような手続きで使用させてもらったのかは覚えていませんが、
整備された公認トラックで練習出来たことは国高メンバーにとって大変有り難いことでした。
グランドには私達の他にも、社会人や他大学、高校生が練習に来ていたように記憶しています。
大学に入学後、クラブに入部するかどうか暫く迷いましたが、
最後はグランドに対する親近感が背中を押してくれたような気がします。
その陸上競技から離れて、早36年の歳月が過ぎ去りました。
周りには社会人になってマラソンに挑戦するなど、ジョギングも含めると、
走ることに親しんでいる方が数多くいます。私は卒業後、走ることとは
無縁に過ごし、スポーツらしきものと言えるのは二十代の頃の山登り位で、
その後は専らTV観戦です。スポーツ番組ではやはり陸上競技が好きで、
オリンピックや世界選手権のようなビッグイベントは勿論のこと、
マラソンなどの中継を楽しんで観ています。先日も、別府マラソンでの川内選手の
爽やかな頑張りに大いに感激したところです。
今住んでいるところは、国道一号線沿いの横浜市に位置する権太坂近くです。
箱根駅伝では各校のエースが集う往路二区にあたり、その応援もお正月の年中行事の一つとしています。
目の前を一瞬の間に各大学のランナーが通り過ぎてしまうのですが、鍛え抜かれた選手の足運び、
沿道の熱心な応援等素晴らしい雰囲気に、思わず「頑張れ!」と声をかけてしまいます。
その瞬間、何故か対校戦の時の応援を思い出し、三十数年前にタイムスリップしたような気分になるのが不思議です。
現在は造船会社に勤務しています。会社合併があったりして仕事は
忙しくなる一方ですが、いつの間にかまだまだ先と思っていた六十歳も目前に
迫ってきました。ホームページを拝見すると、諸先輩は立派な活動を実践されていて、
本当に感心しています。当方は、子供もほぼ独立し、夫婦中心の生活となりましたので、
土日に時間があれば、日帰り小旅行や庭の土いじりなどを楽しんでいます。
土で思い出しましたが、スターティングブロックを持たずに
一橋のグランドでスタート練習を行い(持参するには重いものですから)、
ブロックの代わりに穴を掘って、諸先輩のどなたかに怒られたのも懐かしい想い出です。
そろそろ地域社会への参加など生活スタイルを変えるべき時期に
来ているのかなと考えています。クラブの同期とは、中々会うことがありませんでしたが、
これからは、もう少し頻繁に集まる機会も増えてくるでしょう。
新しい年を迎え、日本の社会も少しずつ元気が出てきた様に思います。
OBOG会員ならびに現役学生の皆様にとっても良い年であることをお祈り申し上げて、
簡単ですが近況報告といたします。
写真@自宅の庭で(狭くても土いじりは楽しいものです。)
写真A自宅のベランダから撮ったオリオン座大星雲(趣味として時間があればこんな写真も撮っています)
(2月11日受信)