「陸上 雑感」・・・・・
桜井 誠(1985年入学)
1985年入学(89年卒)の桜井と申します。学生時代は短距離をやっておりました。
まず、学生時代、そして今もってお世話になっている諸先輩、後輩の皆様方に、
深く感謝いたしますとともに、この場を借りて御礼申し上げます。
さて、大学を卒業して23年余り。自ら走る、という陸上競技とはすっかり縁遠くなってしまいましたが、
陸上競技に関係した人々とのご縁はなくなるものではありません。
<一瞬の風になれ>
身近なところでは、今の職場の隣の席にいる同僚は国立高校陸上部出身。3歳年下ですので、
間違いなく一橋のグランドですれ違っていたはずです。思い出話に花が咲きました。彼以外にも、
社内には陸上経験者がおり、陸上話で盛り上がることがあります。範囲を広げると、
私が働くガス業界には、朝原さん、江里口さんというスーパースターがいます、と申しても面識があるわけではありません。
そんな社内の陸上経験者の一人から、数年前1冊の本を紹介されました。
本のタイトルは「一瞬の風になれ」。ご案内のとおり、高校生が陸上に打ち込むという内容で、
一気に読むことができました。陸上を一生懸命やっていた懐かしい昔を思い出し、気持ちが熱くなりました。
郷愁ですね。折しも、宮崎邦夫先輩から恒例の、確か花見の連絡があり、何年ぶりでしょうか、
国立へ赴き、そして思い出深いグランドに足を踏み入れました。もちろん、昔のようには走れませんでしたが、
グランドで走る快感、清々しい気持ちになりました。という良い刺激を受けたものの、それ以来またグランドとはご無沙汰です。
グランドといえば、今年はグランド改修の話題があり、あの風景を思い出すこととなりました。
あのグランドが装いを新たにするのを楽しみにしつつ、完成の暁にはもちろんそこで走りたいと思いますし、
その前に土のグランドで走り納めをしておきたいと思います。こうしたグランドの話題もあり、
同期の徳田主将の発声で、今年、久しぶりに同期で集まる機会がありました。
しかし、会ってみるとご無沙汰感はなく、フラッシュバック。皆変わらない、という思いでした。
公私ともに忙しい時期ですが、これからは定期的に集まりましょう、ということになりました。
<オリンピック>
冒頭、朝原さん、江里口さんという名前を出しましたが、今年はオリンピックyear。
それにしても、ジャマイカのウサイン・ボルト、凄い、の一言です。無駄のない、
あの精巧な動き、芸術作品ですよね。興奮してしまいます。ボルトの前には
アサファ・パウエル(オリンピックは負傷で欠場)が話題の中心でしたが、
今ではウサイン・ボルトが中心。まさに実力の世界、厳しいですが、明快です。
そんな彼らの速さの秘密を紹介するTV番組が以前あり、彼らが若い頃にやっていた練習として、
上り坂でのランニングが紹介されていました。シンプルだけど効果的な練習法。
チューブを使って同じような効果を狙った練習はやったかもしれませんが、
自分には何かが足りなかった、速く走るための追究、そして追求が甘かったな、
との思いに今更ながら駆られました。現役の学生の皆さんは、
いろいろと研究、工夫し、陸上競技のレベルアップに取り組んでくださいね。
<ランニングブーム>
ところで、昨今はランニングブーム、運動音痴な妻も皇居の周りを走り出す
(まだ1回です)ということが起きています。私もブームに乗っかるわけではありませんが、
年初より毎週とはとても言えませんが、近所を走り始めました。
ゆっくりとしたペースで30分程、距離にすると3km程度でしょうか、
かわいいものです。走り出したきっかけは、さすがに体力の減退を感じ始めたからです。
40歳前半までは、若かりし頃に鍛えた体力の蓄えがあったおかげでしょう、
ほとんど運動などしませんでしたが、特段の不自由は感じませんでした。
が、ここにきて、何かと疲れやすくなり、以前と何かが違うぞ、という感覚に襲われました。
年齢とともに体力が低下するのは自然の摂理、これには抗えないでしょうから、
単に体力減退速度を緩和する、というものです。余談ですが、ストックとフローで異なりますが、
何も運動をしなかった20年余り、GDPの伸びがない日本と若干重ね合わせてしまいました。
まだまだ効果を感じるレベルではありませんが、何をするにも体力がないと始まりませんよね。
特に、趣味の海外旅行で大いに動き回れるように、ゆっくりですが走り続けたいと思います。
そのうち自信がついたら、何かの大会にでも参加してみようかと。同じ会社にいる陸上部の
後輩の富田さん、杉本さんはすでに駅伝他に参加していますので、いずれ一緒に参加してみたいです。
陸上を切り口にしたここ最近の様々な思いをつづらせていただきました。
まさに雑感。お付き合いいただきありがとうございます。私の財産の一つである陸上。
陸上をきっかけに築くことのできた皆様とのご縁をこれからも大事にしていきたいと思います。
写真は、(1)本文の中で触れました本「一瞬の風になれ」と、
(2)趣味の「海外旅行」の写真で、スペインのセゴビアのローマ水道橋です。
(11月11日受信)
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