「シンガポールのマラソン事情」−海外マラソンの勧め−・・・・・
大宮 実(1991年入学)
私は2005年4月から3年間、シンガポールで過ごす機会に恵まれました。この3年間も、通勤ランを中心に走り、シンガポールのマラソン大会に参加してきました。
そこで、少し古いのですが私のいた当時のシンガポールのマラソン事情について、印象に残ったことをご紹介します。
1.スタート時間が早い
赤道直下のシンガポール。年中暑いです。そこで、少しでもその暑さの中で走るのを避けようと、シンガポールのマラソン大会のスタート時間は、早めに設定されているものが一般的です。
日本からの参加者も多い12月のシンガポールマラソンは、朝6時スタート。暗い中走り始めます。日が昇るまではまだ走りやすいのですが、太陽が出てくると一気につらくなります。(ネットで確認したところ、今年の大会は5時スタートでした。)
2.賞金大会が多い。
今でこそ、日本でも東京マラソンなど賞金大会が多くなってきました。でも、シンガポールでは結構小さな大会でも賞金がでていました。
私も、あるハーフマラソンの大会で18位になって、賞金50ドル(約3,000円)をもらったことがありました。
3.ユニークな大会が多い。
日本にもユニークな大会はたくさんありますが、シンガポールにも、シンガポールならではのユニークな大会がありました。そのいくつかをご紹介します。
(1)REAL RUN
「本物の競争」とでも訳せばいいのでしょうか。普通のレースでは飽き足らないと、途中に砂浜の上を走る区間が3箇所ほど設定されているレースです。砂に足がめり込んでしまい、10キロのレースでしたが、非常にきついレースでした。
(2)VERTICAL MARATHON
こちらは「垂直のマラソン」です。シンガポールの73階建てのビルの階段1336段を駆け上がるレースです。数人ずつでスタートするのですが、普段は使わない階段は狭く、途中で前の人を抜かすのは結構大変です。階段の段数が途中で奇数から偶数(偶数から奇数かも?)に変わり、1段抜かしでいくとリズムを変える必要がありました。
(3)JOHOR SINGAPORE 2ND LINK BRIDGE RUN
JOHORとは、シンガポールの隣国、マレーシアの都市名です。この都市とシンガポールを結ぶ2番目の橋(2ND LINK BRIDGE)の開通を記念して始まった大会です。スタート地点はマレーシア国内のJOHOR。ゴールはシンガポールとなります。シンガポールに住んでいた私は、入国手続きをしてJOHORに入りました。そしてパスポートは持ったままスタート。なぜかシンガポールの入国手続きはしないでOK。そのまま橋を渡って、シンガポールに入国してゴール。「手続きしなくていいの?」と不安を抱えてのゴールでした。パスポートを持って走ったのは、後にも先にもこのレースだけです。
今ではシンガポールもマラソンブームのようで、私がいた頃にはなかったマラソン大会がいくつかあります。夜中にスタートして(フルは夜中の12時半スタート!)暗い中走る「SUN DOWN MARATHON」など、面白そうな大会もあります。海外マラソンはホノルルだけではありません。シンガポールに出かけて、マラソンに出場してはいかがでしょうか。
写真の説明
@REAL RUN
青い海とやしの木、気持ち良さそうな風景ですが、下は砂浜。走りにくさは厳しい顔からご想像ください。
ASINGAPORE MARATHON
3年目の最後の年のシンガポールマラソンの写真。生まれて1年の息子をバギーに乗せて、10キロのレースに参加。54分41秒で二人で完走しました。
(6月12日受信)
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