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米国NJ州での「ミニかまくら」づくり・・・・・ 田中 直弥(1989年入学)

NJ  皆様こんにちは。1989年入学の田中です。現役時代は投擲パートに所属しておりました。 1994年に卒業後、シャープに入社し、大阪本社、天理、多気(三重県)での勤務を経て、 2009年3月より米国ニュージャージー(NJ)州の現地子会社で勤務しております。

NJ州は米国の北東部にあり、ニューヨーク州に隣接しています。勤務先や私の住む 地域は、マンハッタンまでクルマで約1時間の距離ですが、あの高層ビル群の風景は 見る影もないほど片田舎です。リスはほぼ毎日見かけ、シカも時折見かけます。 他にもこれまで、タヌキ、七面鳥、スカンク等に遭遇しました。また、鉄道・バスと いった公共交通機関が乏しく、多くの場合、スーパーマーケットすら、徒歩で行ける 距離にはありません。日本ではおそらく稀ですが、こちらでは80歳を超えた高齢者も、 自らクルマを運転して買い物等に出かけます。まさに「クルマ社会」です。 日本のように公共交通網が発達しているのは、米国ではごく都心部に限られています。

そんな片田舎での生活ですが、妻、息子とこの3年であちこち開拓し、何とか NJ  日本での生活レベル(特に食事面)に近づいてきた気はします。とはいえ、こちらの 冬の寒さには閉口します。例年、真冬の朝晩はマイナス5℃以下、日中は上がっても 2〜3℃です。また、雪も結構降ります。昨冬は、この近辺で50〜60センチ台の積雪を 記録しました。さすがに家の前の除雪が必要となり、ショベルでせっせと作業して いましたが、雪の上を駆けまわる息子を見て、ふと「かまくら」づくりを 思い立ちました。

早速、インターネットで「かまくら」の作り方を検索してみましたが、大人が入れる 本格的なものは人手と熟練が必要と判明。そこで、当時3歳半の息子が入れる大きさの 「ミニかまくら」を作ってみることにしました。まず、家の前に2メートル弱の雪山を 作り、それをショベルで叩いて固めるとともに、冷水を撒いてしばらく置きます。 雪山が固まった頃合いを見て、山の麓を掘り始め、徐々に横穴を広げていきます。 穴に息子の上体が入る大きさになったら、穴が崩れないよう慎重に掘ると同時に内壁を 手で叩いて固めていきます。

こうした作業を半日続けた結果、写真のようなミニかまくらが完成しました。 近所の人から奇怪なものと思われないよう、ミニかまくらの頂上に雪の球体を乗せ、 NJ  雪だるまにも見えるよう配慮しました。夜、横穴の中にキャンドルを灯すと、 寒空の下、心地よい温かみが伝わってきました。なお、雪だるまに模したのが 奏功したのか(?)、近所の人からも「Oh, Snow Dome!」と割と好評でした。

今冬もミニかまくら作りの期待がかかっていますが、例年になく暖冬のため、 現在積雪ゼロです。このまま降らずに春を迎えるか、はたまたこの先急にドカッと 降るか、まだ何とも分かりません。ただ、大雪が降れば息子の成長した分、昨冬以上に 大きなミニかまくらを作らねばなりません。そういう意味でも体力づくり、運動は重要 なのですが、週1回ランニングマシンに乗って汗を流す程度で、足りていません。 仕事、家族サービスの合間に何とかトレーニングの時間を確保して習慣づけるよう、 心掛けたいと思います。

(写真は昨年の風景で、@自宅周辺の雪景色、Aミニかまくら作成中、Bミニかまくら完成後、です)

(2月14日受信)