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「ワイナイナより早いよ!ラストスパート!」・・・中山 博(1989年入学)

中山さん
「ワイナイナより早いよ!ラストスパート!」  10月23日にあったシティマラソン福岡で、 ハーフマラソンの部に参加したときのこと。 ゴールまで残り200メートルの地点で、女性が叫んでいました。 見ると、なんと有森裕子さん。ご存じ、五輪女子マラソンのメダリストです。 もう動かない足を必死に動かし、他の参加者に釣られて彼女とハイタッチ。 得した気分になりながら、久々のレースを終えました。 1時間58分22秒で4767人中、2578位。他の参加者に水を渡したり握手をしたりしながら 最後尾を走っていたエリック・ワイナイナよりは、確かに早かったけど……複雑な気分。

みなさま、こんにちは。あいさつが遅れましたが、1989年入学、94年卒業の中山です。 簡単に自己紹介します。大学時代は中長パートに所属していました。 卒業後、朝日新聞社に入り、鳥取、京都、名古屋、東京と渡り歩き、 2年半前から福岡に住んでいます。最初は取材記者でしたが、今は編集部門に属しています。 ニュースを待ち受け、どの記事が1面、どれが社会面、国際面などと割り振り、 見出しの大小やレイアウトを決める部署です。 この編集部門を弊社は東京、名古屋、大阪、福岡に置いており、 それぞれ東日本、東海、西日本、九州のニュースを重視する紙面作りをしています。 新聞には朝刊と夕刊があるため、朝刊担当の時は午後3時ごろ出社し、 午前3時か4時ごろ帰宅、夕刊当番の際は朝8時に出社、夕方6時ごろ帰宅する毎日です。

入社後は事件記者の時代が長く、いわゆる「夜討ち朝駆け」の世界にどっぷり浸かっていたため、 体を動かす機会はほとんどありませんでした。編集者になって時間に余裕が出てきたころ、 ちょうど第一回の東京マラソンがありました。その10キロの部に出場したのが、再び走り始めたきっかけです。

福岡には大濠公園という、ジョガーのメッカのような場所があります。 江戸時代、福岡城の堀だった大きな池があり、その周囲にタータンのジョギングコースが整備されています。 1周2キロ。ちょうど今ごろ、季節のいい時期には、日付が変わる時間帯でもジョギングする人の姿が絶えません。 ところが私がジョギングをするのは朝刊の仕事を終えた後の午前3時前後。 さすがに人の姿はほとんどなく、この風光明媚な夜中の公園を独り占めで楽しんでいます。 2人の息子は8歳と6歳になり、なぜか(誘導したのですが)マラソンに興味を持ち始め、 一緒に走っています。先日は、海の中道という博多湾に突き出た半島で行われた トライアスロンに上の子を出場させ、併走しながら大声で応援してしまいました。 下の子が通う幼稚園でも来年2月にマラソン大会が大濠公園であるため、 「5位以内に入る」と宣言させてしまいました。 完全に親バカで、すいません。子どものやる気を出すため、自分が走っている姿を見せようと出場したのが、 冒頭のシティマラソン福岡です。

中山さん レース直前、スタート・ゴールとなっているヤフードームで、驚くべき偶然がありました。 陸上部の同期で、短距離パートチーフだった岡部信政君に十数年ぶりに会ったのです。 彼が福岡出身だということは当然知っていましたが、非常に驚きました。 レース前のわずかな時間でしたが、同期の話題などで盛り上がりました。 レースは、計らずも、昔の中長パートチーフ(私)と短距離パートチーフの対決になりました。 ドングリの背比べ、わずか数分の差ですが、勝ててよかった。今度、彼と飲もうと思っています。

ちなみに福岡は、人口約150万人と都市として手頃な大きさで、 都会的な部分と自然豊かな部分が同居しています。ヤフードームの裏では小アジが100匹単位で釣れますし、 車で30分圏内にカブトムシなどを採れる場所があります。 食べ物、特に海産物がおいしく、スーパーで買ってきた魚の切り身を刺身にすると美味しいこと。 スキー場やキャンプ場なども充実しており、小さな子どもがいる身にとっては住み心地の良い場所です。 是非機会があれば、福岡にいらしてください。

以上、簡単ですが、九州での近況報告でした。

(2011年10月28日受信)
右側の写真は文中に出てくる岡部信政君です。 トップの写真はゴール後、ヤフードームで完走証を手にする私です。